『ポケットモンスター サン&ムーン』において、岡崎体育氏は当初エンディングテーマである『ポーズ』および『ジャリボーイ・ジャリガール』を担当していました。ユニークな言葉遊びとダンサブルなビートで多くの子どもたちを虜にし、「ポケモンのED職人」としての地位を確立していた彼に、物語の集大成となるオープニングのオファーが舞い込んだのは2018年夏のことでした。
当時の特番インタビューや公式コメントにおいて、岡崎氏は「子どもの頃からポケモンに夢中になっていた自分が、サトシの物語のクライマックスを背負うオープニングを手掛けるプレッシャーは凄まじかった」と述懐しています。ギャグや奇抜なギミックを一切排し、真正面から感情をぶつけるストレートなロックナンバーを紡ぎ出すことは、クリエイターとしての大きな挑戦でした。
アローラ編終盤は、ウルトラビーストとの決戦、ククイ博士とのエキシビションマッチ、そして初代アローラリーグ制覇という、シリーズ屈指の熱量が渦巻いていた時期です。制作現場からの「激しくも明るい、疾走感のあるテーマソングを」というオーダーに対し、岡崎氏は自身が初代『ポケットモンスター 赤・緑』直撃世代であるバックボーンをフル稼働させ、サトシの歩みをリスペクトした「混じり気のない情熱」を楽曲へ注ぎ込みました。