本作で大きな注目を集めたのは、なんと言っても渡辺翔太の圧倒的な演技力だろう。17歳の高校生・田邑拓郎と、27歳の高校美術教師・田邑拓郎。わずか10年の時間差でありながら、纏う空気や眼差し、声のトーンまで完璧に演じ分けた。グループでの圧倒的なパフォーマンスとは一味異なる、影のある落ち着いた表情が画面越しに強い印象を残す。
彼にとって連続テレビドラマ単独初主演という大役に挑む重圧は計り知れなかったはずだ。しかし、過去の悲恋に縛られた切ない表情と、目の前の生徒に向き合おうとする真摯なまなざしは、観る者の感情を強く揺さぶった。Snow Manのファンならずとも、俳優・渡辺翔太の新たな可能性に目を見張ったに違いない。