今季のオフ、最も球界を揺るがしたのが主力数名による「提示額保留」のニュースだ。年俸の大幅増額を期待した主力打者に対し、球団が提示したのは得点圏打率やチャンスでの貢献度を理由とした予想外の厳しすぎる査定だった。契約書に印を押すことなく会見場を後にした選手の横顔には、困惑と不満が色濃く滲み出ていた。
独自に入手した情報によると、球団側はセイバーメトリクスに基づく新たな指標を導入し、従来の安打数や打点といった表面的な成績以上の冷徹なデータを突きつけたという。一方で選手側は「チーム状況やバンテリンドーム ナゴヤの特殊性を考慮していない」と猛反発。提示された金額の差額以上に、球団からの情熱や評価の姿勢そのものを巡り、溝は深まるばかりだ。