2009年、買い物中に吉祥寺のサンロード商店街で声をかけられたことが、すべての始まりだった。大手芸能事務所であるスターダストプロモーションに所属した彼女は、瞬く間に子役としての第一歩を踏み出す。当時はドラマや映画のオーディションを何十回と受け、落ちては悔し涙を呑む日々が続いていた。
撮影現場での振る舞いは、当時から周囲の大人の舌を巻かせた。子役特有の計算された可愛らしさではなく、カメラが回った瞬間に見せる素朴で真っ直ぐな瞳の力が、監督たちの記憶に強く刻まれていく。フジテレビのドラマや映画の脇役として現場の空気を肌で吸収しながら、プロの俳優としての基礎体力を着実に育んでいったのだった。