紙面から解き放たれ、映像として茶の間に届けられたアニメ版の影響力も絶大だった。制作を手掛けたシンエイ動画と、それを全国放送したテレビ朝日のタッグは、視聴者の心に深い刻印を残した。
特に不気味な心拍音のようなSE(効果音)とともに、画面いっぱいに広がる栗まんじゅうの群れ。淡々とした作画でありながら、じわじわと迫り来る絶望感を演出する手法は、多くの子どもたちにとって忘れられないトラウマ体験となった。
テレビアニメという日常の娯楽枠で、静かな終末論を描き切った演出陣の手腕は極めて高い。放送後、食事を残すことに罪悪感と恐怖を覚えた子どもが続出したというエピソードも頷ける話だ。