定説とされるのが、伝統的な花札博奕であるおいちょかぶに由来する説だ。札の合計値の下一桁で勝負を決めるこのゲームにおいて、8・9・3の3枚を引き当てると合計は20、つまり下一桁が「0」となり完全に勝ち目がない最悪の役となる。何の役にも立たない「ブタ」を指す隠語が転じて、世間の役に立たない者や無頼漢を揶揄する言葉へと変化した。
言語学や風俗史の最新研究においても、この賭博隠語説は極めて有力視されている。江戸時代の戯作や古文書を紐解くと、博徒たちの間で隠語として使われていた記録が残されている。ただし、単なる数遊びにとどまらず、自らを「役立たず」と自虐的に称することで、社会の枠外に身を置くアウトローとしての自我を形成していた側面も見逃せない。