カバーニのアウェーゴールによってチーム全体が失意に沈みかけた終盤、ピッチ上でただ一人、勝利を微塵も疑わなかったのがブラジル代表の至宝ネイマールでした。
後半43分(88分)、ペナルティエリア左斜めの位置からネイマールが放った直接フリーキックは、美しい放物線を描いてニアサイドのネットを揺らします(4-1)。直後の後半46分(91分)、スアレスが倒されて得たPKを冷静に沈め5-1。合計スコア5-5まで追い上げたものの、アウェーゴール差で依然として敗退の危機にありました。
そして後半アディショナルタイム5分(95分)、GKテア・シュテーゲンまでもが敵陣ゴール前へ上がったラストプレー。クリアボールを拾ったネイマールがフェイクで相手DFを外すと、柔らかい浮き球のスルーパスをゴール前へ供給します。そこへ猛烈なスプリントで飛び込んだのが、後半途中から投入されていたセルジ・ロベルトでした。右足を懸命に伸ばして合わせたシュートがネットを揺らした瞬間、カンプノウは地震のような歓声とともに爆発的な狂乱に包まれました。
ネイマールはこの終盤7分間だけで「2ゴール1アシスト」という、CLの歴史でも類を見ない神がかり的な個人パフォーマンスを完遂したのです。