この離婚劇において、世間に最も強い衝撃を与えたのは二人の愛娘(長女・美紀氏、次女・亜紀氏)の行動でした。通常、未成年の子供を巡る親権争いは水面下で進められるケースが一般的です。しかし本件では、多感な思春期にあった娘たちが公の記者会見の場に同席し、母親である渡部おさ江氏を全面支持。父親であるジェリー藤尾氏に対する痛烈な批判の言葉を口にしました。
「父親の顔も見たくない」「母を守りたい」という娘たちの生々しい肉声は、テレビ中継を通じて全国へ放送されました。ジェリー藤尾氏が「娘たちだけは取り戻したい」と涙ながらに訴えていた直後だっただけに、世論の空気は一変します。父親としての威厳や信頼は失墜し、結果として親権は渡部氏へと渡り、ジェリー氏は住み慣れた自宅から身一つで退去することを余儀なくされました。
なぜ実の娘たちからこれほど激しく拒絶されたのか。当時の関係者証言や後の告白によると、ジェリー藤尾氏の不器用で厳しい昔気質のしつけ、仕事による不在がちな生活、そして母親と娘たちの間に形成されていた強固な連帯感に入り込めなかった「家庭内での孤立」が背景にありました。父親としての愛情表現が空回りし、家庭内での心理的居場所を完全に失っていた事実が浮き彫りになっています。