猛毒Cns「S. Lugdunensis」の正体!心内膜炎と最新治療

猛毒Cns「S. Lugdunensis」の正体!心内膜炎と最新治療

猛毒Cns「S. Lugdunensis」の正体!心内膜炎と最新治療にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

検査室において本菌は、黄色ブドウ球菌および他のCNS(S. epidermidisなど)との間で鑑別上の混乱を生じさせやすい性質を持っています。確実な診断を下すための比較データをまとめました。

鑑別項目S. lugdunensis黄色ブドウ球菌(S. aureus)一般のCNS(S. epidermidis等)コアグラーゼ反応スライド法:陽性(約60〜80%)
試験管法:陰性スライド法:陽性
試験管法:陽性スライド法:陰性
試験管法:陰性生化学的特徴PYR陽性 / オルニチン脱炭酸(ODC)陽性PYR陰性 / ODC陰性菌種により異なる(ODC陰性が多い)心内膜炎の臨床像自己弁に好発・急速破壊型
手術移行率:50〜70%自己弁・人工弁ともに好発・急性破壊型
手術移行率:約40〜60%人工弁・デバイス感染中心・亜急性型
手術移行率:約30〜40%メチシリン耐性率極めて低い(約5%未満)中等度〜高(院内MRSA:40〜50%)極めて高い(MRSE:70〜80%)

検査室で特に注意すべきはクランピング因子陽性の理由です。本菌の菌体表面にあるフィブリノーゲン結合タンパク質が試薬中のフィブリノーゲンと反応するため、簡易ラテックス凝集反応やスライドコアグラーゼ法で陽性を示します。これを黄色ブドウ球菌と誤判定したり、逆に自動同定機器で「CoNS(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)」と一括処理されて見過ごされるリスクがあります。近年普及したMALDI-TOF MS(質量分析装置)による菌種同定が、鑑別の精度を飛躍的に高めています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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