国内ホームセンター業界におけるホームセンター業界シェア動向を俯瞰すると、長年続いた「群雄割拠の地方分散型」から「上位メガチェーンへの寡占化」へと劇的なシフトを遂げました。その頂点に君臨し続けているのがカインズです。
ホームセンター売上ランキング最新のデータ(各社2024〜2025年度決算期および2026年開示資料)を検証すると、単体売上高で5,000億円の大台を突破したカインズが堂々の首位を維持しています。これに続くのが、全国展開の持株会社として売上高4,500億円超から5,000億円弱の規模で追随するDCMホールディングス、プロ向け特化で急伸するコーナン商事、そして地方小商圏をドミナント支配するコメリです。
流通アナリストの分析によると、カインズホーム売上首位の理由は、単なる店舗拡大ではなく「製造小売業(SPA)への完全な脱皮」にあります。従来型のホームセンターが問屋や建材・日用品メーカーの製品を並べる「仕入れ販売業」にとどまっていたのに対し、カインズは自社で企画・製造・物流・販売までを一気通貫で手掛ける体制を構築しました。これにより、高い利益率を確保しながら、洗練されたデザインと手頃な価格を両立させたオリジナル商品を大量投入することに成功したのです。
対するDCMは、カーマ、ダイキ、ホーマック、サンワ、くろがねや、そしてケーヨーデイツーといった各地の老舗有力チェーンが合流を重ねて誕生した連合艦隊です。各地域に深く根ざした立地と強固な顧客基盤を武器に、規模の経済を活かしたバイイングパワーでカインズを射程圏内に捉え続けています。