美空ひばりの結婚相手は小林旭!未入籍の真相と電撃離婚の愛憎劇

美空ひばりの結婚相手は小林旭!未入籍の真相と電撃離婚の愛憎劇

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新婚生活が破綻に向かう中、決定的な幕引きを演出したのは、当時の芸能界に絶大な影響力を持っていた山口組三代目組長であり、神戸芸能社の社長を務めていた田岡一雄でした。田岡は幼少期からひばりを実の娘のように可愛がり、ひばり本人も「神戸のおじさん」と呼んで絶大な信頼を寄せていました。

泥沼化する夫婦関係と、憔悴していくひばりの姿を見かねた母・喜美枝は、田岡に事態の収拾を直訴します。これを受けた田岡は小林旭を料亭に呼び出し、差し向かいでこう告げたと語り継がれています。

「旭、ひばりは加藤和枝である前に、日本の宝であり、みんなのひばりなんや。頼むから、ひばりをファンに返してやってくれ」

男気で知られた小林旭にとって、親分格である田岡からの申し出を拒否する選択肢はありませんでした。小林は「おじさんがそうおっしゃるなら、文句は言えません」と、未練を残しながらも潔く身を引くことを承諾したのです。

1964年6月25日、二人はそれぞれ単独で記者会見を開き、離婚を発表しました。小林旭は会見で「籍は入っていなかったが、自分の中では完全に結婚していた。ただ、彼女を普通の主婦にしてやれなかった」と男らしく責任を背負いました。

一方、母・喜美枝と同席した美空ひばりの会見は、痛々しいほどの未練と悲哀に満ちたものでした。ひばりは涙を浮かべながら、報道陣の前でこう吐露しました。

「小林さんには本当に感謝しています。未練がないと言ったら嘘になります。でも、私が選んだ芸の道、歌の道を生きていくためには、こうするしかありませんでした」

戸籍上は一度も夫婦にならなかった二人は、法律上の手続きを必要とせず、ただ記者会見の言葉ひとつで、世間から「離婚」として処理されたのです。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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