DAIGO(本名・内藤大湖)さんの系譜を語る上で欠かせない基軸が、母方の祖父である元内閣総理大臣・竹下登氏の存在です。竹下氏は島根県の酒造家に生まれ、戦後日本の政治史において強大な指導力を誇った昭和・平成を代表する政治家でした。しかし、DAIGO一族の厚みを理解するには、母方だけでなく父方の来歴にも光を当てる必要があります。
DAIGOさんの実父である内藤武宣氏は、毎日新聞社の元政治部記者であり、若き日に竹下登氏の番記者を務めた人物です。その取材現場で竹下氏の信頼を勝ち得た武宣氏は、竹下氏の次女であるまる子さんと結婚。ジャーナリストから竹下登事務所の公設秘書へと転身し、政権中枢の激務を黒子として支え続けました。退職後は早稲田大学関連組織の役員などを歴任しており、言葉を紡ぐプロフェッショナルとしての実力と政界中枢の生きた知見を兼ね備えた実力者でした。
家族構成に目を向けると、内藤家は3人姉弟です。長男の内藤博文氏は大手企業に勤務する一般人ですが、長女の姉・影木栄貴(えいきえいき)さんは、長年第一線でヒット作を生み出し続ける著名なBL・少女漫画家として知られています。影木栄貴さんはエッセイ本や手記の中で、竹下家の孫として育った幼少期の厳格な警護環境や家庭内の素顔をユーモア交じりに告白しており、政治一家特有の緊張感の中で育ちながらも、文化・芸能方面へ自由に羽ばたいたユニークな家庭環境が浮き彫りとなっています。
NHKの人気ドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』でDAIGOさんのルーツが特集された際にも、単なる権力者の家系という表層にとどまらず、商人や知識人としての誇りを受け継いできた先祖たちの記録が丹念に掘り起こされ、大きな反響を呼びました。