かつては東海道新幹線の全車両で当たり前のように見られた車内販売のワゴン。客室乗務員が笑顔で押し歩くワゴンから手渡されるカチコチのアイスクリームは、いつしかインターネット上で「シンカンセンスゴイカタイアイス」という愛称で呼ばれるようになり、独自のカルチャーを形成していった。
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の代表取締役社長である丹羽俊介氏らの指揮のもと、乗客の多様化するニーズやパーソナル空間の重視といった時代背景を受け、車内サービスの構造改革が推し進められた。従来のワゴンによる車内販売が指定席車両で終了し、サービス形態が新時代へと移行した現在も、あの独特の硬さと極上の味を求める声が途絶えることはない。