降伏文書の署名を経て、日本は主権を喪失し、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の直接管理下に置かれた。元帥ダグラス・マッカーサーが厚木飛行場に降り立ち、コーンパイプを咥えた姿は、日本の「占領時代」の象徴的な1ページとして記憶されている。
この占領期において、大日本帝国政府は事実上の解体を余儀なくされた。行政機能はGHQの強い指示と監視のもとに置かれ、新憲法の制定や農地改革、財閥解体などの矢継ぎ早な構造改革が断行された。軍事的な衝突こそ止まったものの、国家としての独立を失っていたこの期間を「真の終戦」と呼べるかどうかについては、歴史家の間でも議論が分かれる。
実際、占領下にあった1940年代後半、日本国民は物資不足とインフレに苦しみながら、GHQの検閲と統制のもとで戦後再建を進めた。銃声が止んだことと、国家としての戦争が終わったことの間には、あまりにも深い政治的空白が存在していた。