首相官邸の執務室。灯りが深夜まで消えない日が続いている。内閣総理大臣を取り巻く緊迫した空気は、現在の政権が立たされている厳しい位置づけを物語る。内政と外交の双方が同時に火を噴く中、一歩間違えれば政権崩壊に直結しかねない薄氷の運営が続く。
永田町の関係者が口を揃えるのは、意思決定スピードの難しさだ。党内与党の意向を調整しつつ、与野党協議の成立を図る工程は過酷を極める。官邸幹部の一人は「朝令暮改との批判を恐れず、情勢に応じて柔軟かつ迅速に修正する判断力が求められている」と漏らす。単なるトップダウンではなく、綿密な根回しと強い決断力の双方が問われる局面だ。