主役級のメガヒット作を取り巻く周辺のラインナップも、極めて贅沢だった。テレビ朝日系で放送された『ハヤブサ消防団』は、池井戸潤の異色小説を映像化した傑作ミステリーだ。中村倫也演じるミステリ作家が移住先での連続放火事件とカルト教団の陰謀に巻き込まれていく展開は、じわじわと忍び寄る恐怖と田舎町の温かさが不気味に同居し、玄人好みのサスペンスとして高い評価を得た。
一方、フジテレビの月9枠を飾った『真夏のシンデレラ』は、海辺を舞台にした男女8人の王道ラブストーリーを展開。森七菜と間宮祥太朗のダブル主演による清涼感溢れる恋模様は、どこか懐かしくも眩しい夏の空気感をストレートに届けた。さらにTBSの金曜ドラマ『トリリオンゲーム』では、目黒蓮演じる破天荒なハルと佐野勇斗演じる気弱なエンジニア・ガクのバディが、ハッタリと確かな技術を武器に1兆ドルを稼ぎ出す痛快な下克上劇を描き出し、若年層を中心に絶大な支持を集めた。