整形外科選びにおいて、ネット上の星の数や口コミを盲信することは危険を伴います。医療機関の口コミ特有の偏りとして、「待ち時間が長かった」「医師の物言いが厳しかった」という感情的な理由で低評価が付けられる傾向があります。しかし、臨床医学的に見れば、厳格に体重制限や運動制限を指導する医師こそが、将来の関節手術を回避させてくれる名医であるケースは少なくありません。
また、「最新の牽引・電気治療器が揃っているから良い病院だ」という思い込みも危険です。現代の運動器リハビリテーション医学において、消炎鎮痛等処置(いわゆる物療)の単独効果には限界があるとされており、理学療法士が患者個々の筋力不均衡や関節可動域を評価しながら行う「運動療法」こそがエビデンスに基づく根本治療です。リハビリ室の広さや機械の台数だけでなく、専従の理学療法士が何名在籍しているかをホームページ等で確認することが極めて重要です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
飯田市内の整形外科を受診する際、どのタイプの医療機関を選ぶべきかの明確な基準を提示します。
▼地域クリニックの受診がおすすめできる人: ・慢性的な肩こり、腰痛、膝痛があり、定期的なリハビリや投薬を希望する人 ・仕事や学校の合間に通院したく、ネット予約やアクセスの良さを最優先したい人 ・まずはレントゲンや超音波エコーで初期診断を受け、保存療法から試したい人
▼基幹病院(飯田市立病院等)への紹介を検討すべき人: ・足の麻痺や排尿障害を伴う重度の腰痛・頚部痛がある人(緊急手術の適応) ・すでに半年以上保存療法を継続しても改善せず、関節鏡手術や人工関節置換術を検討している人 ・交通事故や高所転落による高エネルギー外傷・複合骨折が疑われる人