犯行声明文の末尾や遺体周辺に残されていたのが、十字架と三日月、矢印を組み合わせたような酒鬼薔薇 記号 マークです。
このマークは単なる落書きではなく、少年Aにとっての「シジル(魔術的な印章)」でした。精神鑑定の記録によると、少年Aは自らが創造した神「バモイドオキ神」への儀式的な生贄(いけにえ)として凶行を位置づけており、このマークを描くことで犯行現場を自らの支配する「聖域」に仕立て上げていたのです。
手書き文字と同様に、定規とコンパスを用いて精密に描かれたマークは、感情の昂ぶりによって衝動的に暴走したのではなく、冷酷なまでに計画された劇場型犯罪であったことを如実に物語っています。