空間そのものが呼吸し、訪れる者の身体と一体化する。いま世界中の視線を集めているのが、境界線を消失させたイマーシブ(没入型)アート空間だ。東京・豊洲で圧倒的な存在感を放ち続けるチームラボプラネッツ TOKYO DMMのフロアに足を踏み入れると、水面に反射する無数の光粒が足首を包み込む。チームラボ代表の猪子寿之氏が提唱する「身体ごと没入し、他者と共に世界を再認識する」という思想は、レンズを通すことでさらに鮮明な輝きを放つ。
光と影、鏡と水面が織りなす空間では、撮影者自身が作品の一部となる。一方、色彩の魔術師と呼ばれる写真家・映画監督の蜷川実花氏が手がける極彩色の空間演出も、圧倒的なビジュアルインパクトで人々を惹きつけてやまない。人工知能による画像処理やプロジェクション技術が極限まで進化した現在、撮影体験は「静止した風景を切り取る行為」から「動的なアートと対話するセッション」へと完全に昇華した。