任天堂の公式説明書や開発者インタビューを紐解くと、私たちが普段何気なく倒している敵キャラクターたちには、思わず驚かされる設定が数多く隠されています。
代表格であるクリボーは、見た目が栗に似ているため栗のモンスターと思われがちですが、正体はキノコ王国を裏切ってクッパ軍団についたシイタケです。ファミコン版『スーパーマリオブラザーズ』の取扱説明書には「キノコ王国を裏切ったわるいキノコ」と明記されており、もともとは平和な住人だったという哀愁漂う裏設定が存在します。
二足歩行するカメのノコノコは、その名の通り「のこのこ歩く」様子から命名されました。甲羅に籠もる性質を持ち、マリオが蹴り飛ばすことで他の敵を一掃する武器にも変わるという、初代から完成されたゲームギミックの象徴です。
テレ屋なお化けのテレサは、マリオが正面から見つめると両手で顔を覆って動きを止め、背中を向けると追いかけてくるという独特の弱点を持ちます。この行動パターンは、当時の開発スタッフの妻が普段は控えめなのに仕事で遅くなると激怒したという日常のエピソードから着想を得て生み出されたという有名な開発秘話があります。
仮面をかぶった謎多きキャラクターヘイホーは、『スーパーマリオUSA』で初登場して以来、決して素顔を見せないことで知られます。『マリオテニス64』の表彰式イベントでは、トロフィーを落とした拍子に仮面が外れ、それを背後から目撃したルイージが言葉を失って固まる演出が挿入されましたが、プレイヤー側には最後までその素顔が明かされないまま現在に至っています。