台風対策に関してネット上で拡散される情報の中には、命に関わる誤解が紛れ込んでいます。正確な知識を持っておくことが不可欠です。
第一の誤解は、「窓ガラスに養生テープを米字に貼れば割れない」という言説です。防災科学の実験でも明らかな通り、養生テープは「ガラスが割れた際の破片飛散をわずかに抑える効果」しかなく、ガラス自体の強度を高める効果はほぼありません。飛来物対策としては、雨戸やシャッターを完全に閉めること、カーテンをしっかり閉じて飛散を防ぐことが本質的な対策です。
第二の盲点は、「台風の目から遠いから安全」という油断です。南東側から吹き込む暖湿流によって、中心から200〜300km離れた場所でも猛烈な雨雲が発達します。「まだ中心が遠いから避難は後でいい」という判断の遅れが、逃げ遅れ被害を生む最大の原因です。
【プロの結論】出社・外出を見送るべき人の特徴と判断基準
この状況下で無理な外出を強行することは極めて危険です。以下の条件に一つでも該当する場合は、外出を直ちに見送り、在宅勤務への切り替えや予定のキャンセルを決断してください。
- 移動経路に地上の主要路線(特に橋梁や海岸線沿いを通過する路線)が含まれている人
- 居住地や勤務地周辺に内水氾濫・冠水実績のある低地・アンダーパスがある人
- 土砂災害警戒区域(イエローゾーン・レッドゾーン)に指定されている斜面近くに住んでいる人
- 小さな子どもや高齢者を同伴して避難・移動しなければならない人