初期のラケシスは、人形のように冷徹で残忍なホムンクルスだった。人間の苦痛を愉悦とし、錬金術師たちを冷笑混じりに追い詰める姿は、まさに典型的な侵略者そのもの。だが、アトロポスやクロトーとの関係性、そして支配者グリオンからの理不尽な抑圧に晒されるなかで、彼女の胸中にはかすかな「自我」と「自由への渇望」が芽生え始める。
大きな転換点となったのは、鏡花との出会いと錬金アカデミー側への接近だ。生き延びるための打算から始まった共闘関係は、やがて彼女の中に「人間として生きたい」という切実な願いを宿らせた。ヴァルバラッシャーを手に取り仮面ライダーヴァルバラド(ラケシス変身態)として前線に立った瞬間、彼女は単なる敵キャラクターから、自らの運命に抗う戦士へと脱皮を遂げたのである。