東京から富良野へ移住した当初、電気も水道もない暮らしに反発していた純少年。しかし、電気を引き、丸太小屋を建て、大自然の厳しさと温もりを体に刻み込む中で、彼は泥臭く逞しく育っていった。
青春期に入ると、東京への憧れと挫折、バイクの事故、そして淡い恋心と失恋など、純の人生は常に波乱に満ちていた。自分の弱さから逃げ出し、時に過ちを犯しながらも、その度に父や周りの大人たちに支えられて立ち直る姿。不完全だからこそ愛された彼の成長軌跡は、効率やスマートさが求められる現代社会において、泥を這うように生きることの美しさを教えてくれる。