本作の放送中、常に比較され話題となったのが、2019年にヒットを記録した『3年A組 -今から皆さんは, 人質です』だ。同じ制作チームが手掛けたこともあり、緊迫した教室の空気感や、現代社会における言葉の重みを問いかけるテーマ性には強い共通点が存在する。
しかし、『最高の教師』は単なる系統の踏襲にとどまらない。タイムリープという概念をフックにしながらも、登場人物たちの動機や行動原理には一切の妥協がない。セリフ一つ、背景の小物一つに至るまで伏線が張り巡らされており、回を追うごとに鮮やかに回収されていく快感は圧巻であった。『3年A組』で提示された問いを、さらに深く研ぎ澄ませたリアルな人間観察のドラマと言える。