週末ともなれば、カメラを手にした若者や小さな子どもを連れた家族連れでエントランスが賑わいを見せる夢の島熱帯植物館。来訪者がまず一様に驚愕するのが、夢の島熱帯植物館の料金設定です。一般入館料はわずか250円、65歳以上は120円、中学生は100円(都内在住・在学の中学生は無料)、小学生以下は無料という、民間のレジャー施設では考えられない価格破壊が維持されています。
この安さを単なる「行政によるバラマキ」と捉えるのは早計です。その背景には、都市インフラの傑作とも呼ぶべき高度なエネルギー循環システムが存在します。熱帯植物館の巨大なガラスドームを冬場でも20度以上に保温するためには、莫大な暖房エネルギーが欠かせません。この熱源を一手に担っているのが、敷地北西に隣接する「新江東清掃工場」から送られてくる清掃工場の余熱です。
ごみを焼却する際に発生する熱エネルギーを利用して沸かした約120度の高温水が、地下の送管パイプを通じて植物館へと送水され、ドーム内の暖房や給湯、さらには冷房用の吸収式冷凍機の動力としてフル活用されています。化石燃料を直接燃やして維持管理費を膨らませることなく、都市の廃棄物処理から生じる副産物エネルギーで熱帯生態系を再現する――この究極のサーキュラーエコノミーが確立されているからこそ、入館者の負担を極限まで抑えた運営が実現できているのです。
さらにお得に利用したい来館者向けに、夢の島熱帯植物館の割引やクーポン事情も押さえておきたいところです。年間パスポートはわずか1,000円(一般)で購入可能で、年に4回以上訪れるなら確実に元が取れます。また、身体障害者手帳などの所持者とその付添者1名は無料となるほか、みどりの日(5月4日)や都民の日(10月1日)、開館記念日(11月18日)には全来館者を対象とした無料開館日が設けられており、訪問のタイミング次第でさらなる恩恵を享受できます。