スタジオボンズが手掛けたテレビアニメ版は、原作のコマの行間を凄まじい熱量で補完し、アニメ史に残る映像美を数多く生み出しました。特にSNSや海外配信プラットフォームで世界トレンド1位を独占したのが、「轟焦凍オリジン神回」と「荼毘ダンス正体発覚シーン」です。
雄英体育祭におけるデクと轟焦凍の激突(アニメ第23話)では、ボンズのトップアニメーター陣による超絶作画が炸裂しました。氷結と炎熱がアリーナ全体を覆い尽くすビジュアルの快感だけでなく、自らの出自に囚われていた轟に対し、デクが放った「君の力じゃないか!」という魂の叫びが胸を打ちます。父親・エンデヴァーへの反発から左手の炎を封じていた轟が、母の言葉を思い出しながら氷解していくプロセスは、心理療法的なカタルシスを伴う神演出でした。
対照的に、絶望と狂気の作画で読者を戦慄させたのが、超常解放戦線との死闘で描かれた荼毘の正体発覚です。自らを「轟燈矢」と名乗り、白髪を染め直しながら軽やかにステップを踏む荼毘ダンス正体発覚シーンは、家族のトラウマを全国家規模の公開処刑へと変貌させました。過去の家庭内暴力や育児放棄という暗部をエンターテインメントとして全世界へ配信する狂気は、アニメ第124話の演出・音響設計の妙とも相まって、背筋の凍るトラウマ回として世界中に拡散されました。