北海道の雄大さを象徴する風景としてメディアやCMに幾度となく登場してきたこの場所の正式名称は、上富良野町道「西11線」です。「かみふらの八景」の一つに選定されており、観光情報誌やWEBメディアでは「ジェットコースターの路」の愛称で全国的な知名度を誇ります。全長約4.5kmにわたって敷かれたアスファルトは、人工的な急勾配ではなく、北海道開拓期における殖民区画制度によって自然の丘陵地帯へ機械的に直線を引いた歴史的産物です。
標高差は約100メートル。道路の起伏に差し掛かるたびに空へ飛び出すような錯覚を覚え、谷底へ下りれば両脇に広がる麦畑やジャガイモ畑の鮮やかな色彩に包まれます。視線の先には冠雪を残す十勝岳連峰が悠然とそびえ立ち、人工物と大自然が奇跡的なバランスで調和しています。単なる移動区間ではなく、走行そのものが極上の観光体験へと昇華される点こそが、多くの旅人を惹きつけてやまない本質的な理由です。