画面上に現れる「クライアントが期限切れ」という不穏な日本語表記は、英語圏におけるシステムメッセージ「Outdated Client」を直訳したものです。IT用語におけるクライアントとは「ゲームを操作している手元の端末アプリ」を指し、期限切れとは「有効期限が切れた」という意味ではなく、「現在の接続要件を満たさない古いバージョンである」という事実を示しています。つまり、接続を試みているサーバーや友人のワールドがすでに新しいアップデートを適用しているのに対し、あなたの端末側が以前の古いデータのまま通信を試みた結果、システムが安全のために接続を弾いている状態です。
では、なぜ何の前触れもなく突然このエラーが発生するのでしょうか。その最大の引き金となるのが、Mojangおよび各プラットフォームによるアップデート配信のタイムラグです。公式開発チームがグローバルに向けて新パッチをリリースした際、サーバー側の自動更新システム(特にMicrosoftが直接管理するRealmsなど)はいち早く最新環境へと切り替わります。一方で、エンドユーザーが使用する家庭用ゲーム機やモバイル端末は、バックグラウンドでのダウンロード待機やWi-Fi待機状態に入っており、即座にアプリが書き換わるわけではありません。
その結果、ホスト側とゲスト側の間に「1つだけ数字がズレたバージョン差」が生じ、マイクラのマルチプレイに参加できない理由の筆頭である通信拒絶が発生します。逆に、ホスト側の更新が遅れていて参加者側が先に新しくなってしまった場合は「サーバーが期限切れです(Outdated Server)」という対照的なエラーが表示されます。いずれにせよ、根本にある構造は同一であり、両者のソフトウェアが同一の通信プロトコルを共有できていないことこそが、ログインを拒絶される唯一無二の原因です。