下処理さえ済ませてしまえば、青パパイヤの料理への応用範囲は無限大です。味覚自体に強いクセがないため、和洋中からエスニックまで幅広い調味料と絶妙に調和します。家庭で手軽に作れて満足度の高い代表的な人気レシピを紹介します。
本場の味を再現するタイ風サラダ「ソムタム」の作り方
青パパイヤの生食レシピとして世界中で愛されているのが、タイの伝統料理「ソムタム」です。千切りにしてアク抜きした青パパイヤ(約150g)の水気をペーパータオルで徹底的に拭き取ります。ボウルまたはすり鉢に、すりおろしニンニク少々、刻んだ赤唐辛子1本、ナンプラー大さじ1、レモン汁(またはライム果汁)大さじ1、砂糖小さじ2を合わせ、ミニトマトと砕いたピーナッツを加えます。そこに青パパイヤを投入し、すりこぎやスプーンの背で繊維を軽く叩き潰すようにして調味料を揉み込むのがポイントです。叩くことで果肉の細胞が適度に壊れ、酸味・甘味・辛味のドレッシングが芯まで染み込み、専門店顔負けの本格的な味わいに仕上がります。
ごはんが進む王道おかず「青パパイヤと豚肉の炒め物」
沖縄の郷土料理「パパイヤイリチー」を現代のフライパン調理にアレンジした一品です。短冊切りにした青パパイヤ200gと、豚バラ薄切り肉100gを用意します。熱したフライパンに少量の油をひき、豚肉を炒めて脂を引き出したら、青パパイヤを投入して中強火で一気に炒め合わせます。ここでパパイン酵素が豚肉の繊維をほぐし、肉質を驚くほど柔らかくジューシーに変化させます。全体に油が回ったら、顆粒和風だし小さじ1、酒大さじ1、醤油小さじ2、みりん小さじ1を回し入れ、汁気が飛ぶまで2〜3分炒めます。仕上げに粗挽き黒胡椒を振り、お好みでツナ缶や削り節を加えると、奥深い旨味とシャキシャキの歯ごたえが両立した絶品のおかずが完成します。
常備菜に最適な「青パパイヤのきんぴら」
和食の定番であるきんぴらごぼうを青パパイヤに置き換えたレシピです。千切りにした青パパイヤをごま油で炒め、透き通ってきたら人参の細切りを合わせます。醤油、みりん、酒を同量(各大さじ1.5)入れ、砂糖小さじ1を加えて水分がなくなるまで炒り煮にします。青パパイヤは加熱してもレンコンやゴボウのような心地よい歯ごたえを維持するため、お弁当の隙間埋めや作り置きの常備菜として冷蔵庫で4〜5日間美味しさを保ちます。
じんわり出汁を吸う「青パパイヤと油揚げの味噌汁・スープ」
乱切りにした青パパイヤを味噌汁や中華スープの具材として煮込むと、生食のときとは打って変わって、まるで冬瓜や大根をじっくり煮込んだようなトロリとした優しい口当たりへと変化します。煮えにくそうに見えますが、火通りが早く7〜8分ほど煮汁で煮るだけで芯まで柔らかくなります。鶏手羽先や油揚げ、豚こま肉など、動物性油脂やコクのある出汁が出る素材と一緒に煮込むことで、青パパイヤの繊維の奥まで出汁の旨味が浸透し、身体の芯から温まる汁物に仕上がります。