国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks」において、本作には5,800件を超えるレビューが寄せられており、現在も視聴者による活発な意見交換が行われています。大手映画サイトの採点分布やSNS上の反響を精査すると、観客の評価は明確に二分されていることが浮き彫りになります。
絶賛派の声として圧倒的に多いのは、以下のような感銘です。
「30代を過ぎて恋愛のドキドキが消えた経験がある人には、弥生の言葉が痛いほど刺さる」(30代女性・会社員)
「ボリビアやアイスランドの映像が美しすぎて映画館で涙が止まらなかった。藤井風の楽曲が完璧すぎる」(20代女性)
「佐藤健の『走る姿』に胸を打たれた。感情を表に出せなかった大人が崩壊して再生する芝居が素晴らしい」(40代男性)
一方で、ネット上には「弥生の失踪理由が身勝手に感じられる」「婚約者なのに話し合わずに逃げるのは共感できない」といったネガティブな感想や誤解も散見されます。しかし、この「弥生の行動への賛否」こそが制作陣の狙いでもあります。心理学的に見れば、弥生が取った行動は、感情の偽り(迎合)に耐えられなくなった人間が無意識に選ぶ「心理的防衛反応」です。理路整然と話し合いができないほどに、二人の関係は「表面的な穏やかさ」の裏で壊死しかけていたという事実を見落とすと、物語を単なるメロドラマと見誤ることになります。