茨城県西部に位置する筑西市。首都圏近郊の穏やかな田園地帯に広がる「ザ・ヒロサワ・シティ」は、地元・茨城を発祥とする工作機械・建設・不動産などのコングロマリット「広沢グループ」が半世紀近くにわたり整備を続けてきた複合私有地です。単なる観光アミューズメント施設にとどまらず、「自然・健康・文化」を三位一体で融合させた地方創生型の巨大拠点として、2026年現在、国内外の旅行関係者や産業遺産研究者からも極めて高い注目を浴びています。
敷地内には、後述する航空博物館や鉄道展示エリア、美術館をはじめ、36ホールを備えた本格的なパークゴルフ場、オフロードコース、熱帯植物園、農園、宿泊用ロッジ、さらには学校法人までが点在しています。民間の創業者が抱いた「貴重なもの、美しいものを後世に遺し、人々が心豊かに集う場を創りたい」という純粋な情熱と私財が、半世紀の歳月をかけて他に類を見ない壮大なスケールへと結実しました。
これまで地域の隠れた名所として親しまれてきたこの地が、なぜ今、全国区のトップニュースとして取り沙汰されているのか。その決定的な契機となったのが、日本が誇る産業技術遺産の受け皿としての機能拡大でした。