SNSや美容系掲示板では「肌が赤くなるならノンケミカルを選べば100%安全」という言説が散見されます。しかし、臨床現場や消費者相談窓口のデータからは、ノンケミカル製品でも激しい赤みや発疹を訴えるケースが年々浮き彫りになっています。
その筆頭が「酸化亜鉛アレルギー反応」および「亜鉛による皮脂吸着トラブル」です。紫外線散乱剤の主力である酸化亜鉛は、優れたUV-Aカット力と皮脂崩れ防止効果を持つ反面、ごく稀に金属アレルギーのような湿疹・かゆみを引き起こすことがあります。また、過剰に皮脂を固める作用によって毛穴詰まりを起こし、毛包炎(毛穴周囲の赤み)へと発展するケースも現場検証で多発しています。
さらに、酸化チタンや酸化亜鉛のきしみ感を抑えるために配合される「高濃度シリコーン油」や「界面活性剤」、あるいは粉体の均一分散を狙った「ナノ粒子化技術」に対する皮膚過敏も見落とせません。「ノンケミカルと書かれているのに赤くなった」という場合は、酸化亜鉛フリー処方の酸化チタン単独製品を試すなど、より個別化された成分チェックが求められます。