ちあき哲也の挑発的な歌詞に対し、完璧な音の骨格を与えたのが昭和・平成を代表する巨匠・筒美京平です。編曲を務めた船山基紀とともに構築されたサウンドは、当時全盛を誇っていた米国のファンクやディスコ、モータウンのグルーヴを極限まで取り入れた本格的なブラックコンテンポラリーでした。
イントロの緊張感あふれるブラスセクションから、BPMおよそ134というハイテンポで疾走するリズム隊。そして歌謡曲としての親しみやすさを決して失わない哀愁を帯びたマイナーコードのメロディラインは、まさに筒美京平の真骨頂です。この緻密な楽曲構造を最大限に生かし切ったのが、少年隊3人の卓越した歌割り(ボーカル配分)でした。
歌割りは、3人の声質とキャラクターの対比を計算し尽くして配置されています。出だしのソウルフルな高音パートを牽引するのは、群を抜く歌唱力とリズム感を誇る錦織一清。続くパートで甘く親しみやすい中音域を響かせる植草克秀がリスナーに安心感を与え、クールで直線的な声質を持つ東山紀之がシャープなアクセントを刻み込みます。この3声のリレーがサビで一気にユニゾンへと昇華した瞬間、爆発的なエネルギーが解き放たれる仕掛けになっていました。