大阪で毛糸を探す際、まず軸となるのがキタ(梅田)とミナミ(難波・心斎橋)の基幹店舗です。それぞれターゲット層や得意とするジャンルが鮮やかに分かれています。
キタの拠点を代表するのが、関西最大級の手芸フロアを誇るユザワヤ梅田店毛糸売り場です。阪急大阪梅田駅から直結するアクセスの良さに加え、ハマナカ、パピー、ダルマ(横田)、リッチモアといった国内主要メーカーの定番糸をほぼ全色網羅しています。特筆すべきは、プライベートブランド「マンセル」シリーズの充実度です。毛糸の原料高が叫ばれる昨今においても、メリノウール100%の高品質糸をリーズナブルな価格帯で安定供給しており、大作セーターを編む際の強い味方となっています。友の会会員向けに定期発行される割引クーポンを組み合わせれば、市場実勢価格を大幅に下回る水準で購入できる点も見逃せません。
一方、ミナミに足を延ばすと、昭和の薫りを色濃く残す名門・マスザキヤ難波本店が堂々たる存在感を放っています。なんばウォーク内に位置する同店は、創業から半世紀以上にわたり関西の手編み文化を支えてきた老舗中の老舗です。マスザキヤの真骨頂は、ヨーロッパ直輸入のファンシーヤーンやカシミヤ・アンゴラ混の高級獣毛糸、そしてヴィンテージストックの独自仕入れにあります。店頭に並ぶ見本編み地の美しさは芸術的で、店頭スタッフの編み物知識の深さは業界内でも折り紙付きです。「編み図通りに編んでいるのに仕上がりが合わない」といった駆け込み相談にも親身に応じてくれるため、中級者から上級者まで絶大な信頼を寄せています。