かつてビックカメラ新宿東口駅前店が入居していた「新宿三丁目26番ビル(旧さくらや東口駅前ビル)」は、新宿駅東口改札から徒歩1分以内、新宿通りに面した超一等地にあります。閉店後、このビルはどのように変貌を遂げたのでしょうか。
閉店直後、大型家電量販店の撤退によりビルの空洞化が懸念されたものの、駅直結に近い抜群の集客力を誇る立地が放置されることはありませんでした。ビルは耐震補強および内装の大規模リニューアル工事を経て、複数の商業テナントが入居する複合ビルへとシフト。免税需要や若年層の回遊を取り込むため、大手ドラッグストアやバラエティコスメショップ、ファストファッション系のアパレル、トレンドスイーツのポップアップストアなどが順次展開される空間へと生まれ変わりました。
2026年現在、新宿駅東口の駅前広場周辺は、ルミネエスト新宿やアルタ跡地の開発動向とも連動し、滞留型・ストリート型の消費が活発化しています。家電のような「指名買い・比較検討型」の重商材から、駅前立地に相応しい「ついで買い・インパルス消費(衝動買い)」を中心としたテナント構成へと転換したことは、ビルオーナーにとってもリスク分散と収益安定化につながる合理的な結末でした。