お月見を快適かつドラマチックに楽しむためには、月が移動する方角と時間帯の把握が欠かせません。月は太陽と同様に「東の空から昇り、南の空高くを通って、西の空へと沈む」ルートをたどります。
1. 黄昏時のドラマ:17時30分〜18時30分(東〜東南東の空低く)
日没直後、東の地平線・水平線付近から姿を現す時間帯です。地上近くの建物や木々と対比されることで、脳の錯視現象(いわゆるポンゾ錯視)によって月がひときわ巨大に見えます。薄紅色の夕焼け空が深い群青へと移ろう「マジックアワー」に浮かぶ月は、写真撮影にも絶好のタイミングです。
2. 澄み切った黄金の輝き:20時00分〜23時30分(南東〜南の空高く)
大気の揺らぎの影響を受けにくくなり、月の光が最も凛と輝くゴールデンタイムです。真南の空(南中高度)へと昇り詰める時間帯には、肉眼でも月の「海」と呼ばれる濃い陰影の模様(うさぎの餅つき模様)がはっきりと確認できます。ベランダや庭先でお団子をいただきながらの歓談には、この時間帯がベストです。