驚くべきは、調理過程で出る食材ゴミがほぼゼロだという点だ。野菜の皮やヘタは時間をかけて煮詰められ、滋味深いコンソメスープのベースになる。骨や端肉はジビエソースへと生まれ変わり、どうしても残った有機物は店裏のコンポストで肥料化され、再び畑へと戻っていく。
「自然から借りたものを、感謝とともに自然へ返す」。シェフの徹底した美学は、エネルギー循環にも及ぶ。店舗で使う電力の一部は太陽光と小水力発電で賄われ、暖房は薪ストーブのみ。徹底されたサステナビリティの姿勢が、国内外の環境意識の高い旅行者からも絶大な支持を得る要因となっている。