学内のカフェテリアに入ると、紙のメニューも従来の券売機も見当たらない。個人のスマートフォンと連動し、その日の体調やウェアラブル端末から取得した活動量に合わせたパーソナライズメニューが提案される仕組みだ。協生館のライブラリーゾーンでは、静寂の中でVR端末を装着し分子構造の3Dモデルを検証する学生と、ホワイトボードを囲んで熱く議論を交わすグループがごく自然に同居している。
「自由度は圧倒的に高くなりましたが、その分、自分で考えて行動する責任を感じます」と語るのは文学部2年の女子学生だ。ハイブリッドな学習環境が定着したことで、時間と場所の制約は消えた。だからこそ「日吉というリアルな場に集まり、何を共創するか」が学生一人ひとりに問われる時代になっている。