幻の中華スイーツ「三不粘」とは?名店の味と技術の秘密を徹底解明

幻の中華スイーツ「三不粘」とは?名店の味と技術の秘密を徹底解明

幻の中華スイーツ「三不粘」とは?名店の味と技術の秘密を徹底解明についての真相をお届けします。

「三不粘」という独特な名称は、文字通り「三つのものにくっつかない(不粘)」という驚異的な特性に由来しています。具体的には、盛り付けた「皿」、食べるための「箸」、そして噛み締める「歯」の三箇所に一切粘りつかない性質を指します。

発祥の地は中国・河南省安陽と伝えられていますが、その名を天下に知らしめたのは清朝第6代皇帝・乾隆帝のエピソードです。南巡の途中でこの菓子を食した乾隆帝が、滑らかな舌触りと器にまったく残らない見事な仕上がりに深く感動し、宮廷料理の最高峰として北京へ持ち帰らせたことが始まりとされています。

清朝滅亡後は北京の老舗料理店「同和居(トンホアジュー)」へと技術が受け継がれ、同店の看板料理として世界各国の美食家から絶賛を浴びる名物となりました。宮廷の門を越えて現代に伝わる、まさに歴史が生んだ芸術品です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。