作中でひときわ特異な立ち位置を保ち続けるのが、日本の擬人化キャラクターである「本田菊」です。その綿密なキャラクター設計は、日本人が自らの国民性をどのように認識しているかという「セルフイメージの鏡」としても極めて興味深い構造を持っています。
本田菊の公式スペックと性格描写
誕生日は日本の紀元節(建国記念の日)である2月11日。年齢設定は「見た目は若者だが、実際は何百年も生きている長老級」。黒髪に茶色い瞳、物静かで礼儀正しく、四季の移ろいや自然美を愛する島国気質です。
彼の真骨頂は、欧米列強のダイナミックな自己主張に気圧されながらも、「善処します(=実際はやらない)」「またの機会に」と言葉を濁す高度な同調圧力と曖昧なコミュニケーションです。しかし、一度怒らせると刀を抜く武士道の片鱗を見せ、メカやサブカルチャーへの技術的執着は他国を圧倒します。担当声優の高橋広樹氏による落ち着いたロー・トーンの語り口が、その底知れぬ存在感をさらに引き立てています。
欧米のキャラクターたちが外向的・個人主義的に描かれるのに対し、内向的で場の空気を重んじる日本の姿は、連載初期から「あるある」と国内外の読者に大いに共感され、キャラクター人気投票でも常にトップクラスを維持し続けています。