本作のクオリティを決定づけたのは、ゴシック趣味の巨匠ティム・バートン監督の手腕です。バートン監督は第1話から第4話までの監督およびシリーズ全体の製作総指揮を務め、アウトサイダーたちが集まる寄宿学校「ネバーモア学園」を圧倒的な映像美で描き出しました。
特に社会現象となったのが、第4話のダンスパーティー「レイヴン・ダンス」で披露された独創的なダンスシーンです。1980年代のポストパンクバンド、ザ・クランプス(The Cramps)の楽曲『Goo Goo Muck』に乗せて繰り広げられた奇妙で魅惑的なステップは、SNS上で爆発的に拡散。TikTok上ではレディー・ガガの楽曲『Bloody Mary』のスピードアップ音源とともに世界中でダンス動画が投稿され、累計再生回数は数十億回に達しました。
特筆すべきは、このダンスの振付をジェナ・オルテガ自身が考案したという事実です。彼女は撮影前の数日間、1980年代のゴス・クラブの記録映像や、ボブ・フォッシーの振付、歌手スージー・スーのステージパフォーマンスを徹底的に研究し、独自の身体表現へと落とし込みました。CGや専門家の振付に頼らない妥協なきクリエイティビティが、観客の心を捉えた決定打です。