近年、光害のない暗い夜空を求めて旅をする「ダークスカイ・ツーリズム」が世界的な潮流となっている。佐用町はもともと、国内最大級の望遠鏡を擁する兵庫県立大学西はりま天文台があることで知られる星の街だ。その玄関口としての役割が再評価され、夜間になると駅周辺には星空を見上げる人々の影が目立つようになった。
駅のホームから見上げる夜空は、遮るビル群が一切ない。漆黒のキャンバスに描かれる天の川と、駅名と同じ「三日月」が西の空に沈む光景は、訪れた者の心を掴んで離さない。SNSには「日本一ロマンチックな名前の駅」として、毎夜多くの写真がアップロードされている。