一方、次男の菅生新樹は、兄と同じ役者の道を歩むという最も過酷な選択をした。デビュー当初こそ「声や骨格が似ている」とビジュアル面での比較ばかりが先行したが、近年の彼の活躍はその雑音を完全に消し去っている。
彼が選んだのは、スマートなエリート役ではない。どこか不器用で、泥臭く、葛藤を抱えた等身大の若者像だ。インディーズ映画から地上波ドラマまで、役の大小を問わず現場を踏み重ねたことで、スクリーン越しに伝わる「生活感」を味方につけた。兄の背中を追うのではなく、自身の足元を見つめ直した演技アプローチが、映画関係者からの信頼を勝ち取る原動力となっている。