幻の家系「十五家」の真相に迫る!武蔵新城の名店が残した系譜と現在

幻の家系「十五家」の真相に迫る!武蔵新城の名店が残した系譜と現在

幻の家系「十五家」の真相に迫る!武蔵新城の名店が残した系譜と現在の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

家系ラーメンが横浜から神奈川全域、そして東京へと爆発的に拡大していった1990年代後半から2000年代初頭。南武線・武蔵新城駅近くに店を構えていたのが「十五家」です。吉村家を発祥とする家系ラーメンの歴史において、黎明期の魂を色濃く残す個人店として、地元住民のみならず遠方からも多くのラーメン愛好家が詰めかけました。

当時のラーメンシーンは、現在のようにチェーン展開された工場製スープではなく、早朝から店主が巨大な寸胴鍋と向き合い、大量の豚骨と鶏ガラを力強く撹拌してスープを抽出する「完全手仕込み」が当たり前の時代でした。十五家はその中でも、店内に立ち込める重厚な豚骨アロマと、職人然とした実直な接客で異彩を放っていました。カウンター越しに見える寸胴の迫力、麺上げの鮮やかな平ザルさばきは、訪れる客の五感を強く刺激し、一度食べたら忘れられない記憶として刻み込まれたのです。

「新城に十四文(※当時の周辺名店)や十五家あり」と語られた時代、深夜まで客足が途絶えなかったカウンターの熱気は、まさに神奈川のラーメン史における輝かしい1ページでした。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。