電子レンジのワット数設定は、爆速仕上げと仕上がりの美しさを左右する最大の分岐点だ。高出力で一気に加熱したくなるかもしれないが、急激な蒸発は豆腐内部の気泡を破裂させ、ぐちゃぐちゃの型崩れを引き起こす要因となる。
最適解とされるのは、500Wなら1丁(約300g)あたり2分〜2分30秒、600Wなら1分30秒〜2分程度の加熱設定である。この絶妙な加熱加減によって、過度な爆発を防ぎつつ必要な水気だけを効率よく排出させることが可能になる。加熱直後にペーパーを外さず、余熱で1分ほど落ち着かせることで、型崩れを防ぎながら旨味が限界まで凝縮した理想的な状態が完成する。