人中が長くなる背景には、生まれ持った骨格的要素と、後天的な生活習慣やエイジング現象の両面が存在します。主な原因は以下の3点に集約されます。
第一に、加齢に伴う皮膚のたるみと口輪筋の衰えです。年齢を重ねると皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリが低下します。同時に口元を取り囲む筋肉(口輪筋)が痩せて下垂するため、上唇が内側に巻き込まれるように薄くなり、相対的に鼻下の皮膚面積が広がって見えてしまいます。
第二に、歯並びや骨格の影響です。もともと上顎前突(出っ歯)気味であったり、歯科矯正や抜歯によって前歯の傾きが後退した際に、支えを失った上唇が落ち込み、人中が間延びして感じられるパターンがあります。
第三に、日常的な口呼吸や無表情による表情筋の不使用です。口呼吸が習慣化すると口元が常に半開きになり、口輪筋のテンションが失われて皮膚が下方向へ引っ張られやすくなります。