乾燥肌やアトピー肌の治療では、ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)やプロペトといった保湿剤とロコイド軟膏が同時に処方されることが一般的です。その際の正しい塗布手順と適量を把握しておくことが、治療効果を最大限に引き出す鍵となります。
塗る順番の基本ルール
基本的には「保湿剤を先に広範囲へ塗り、その後にロコイド軟膏を赤み・炎症のある患部のみへ部分塗りする」という手順が推奨されます。
- 洗顔後、清潔な手でヒルドイドなどの保湿剤を顔全体にやさしく伸ばす。
- 赤み、かゆみ、湿疹が出ている「トラブル箇所」にだけ、ロコイド軟膏を指の腹で薄く丁寧に乗せる。
先にステロイドを塗ってしまうと、後から保湿剤を広げる際にステロイド成分が健康な皮膚にまで不必要に塗り広げられてしまうためです。
適切な塗布量の目安(FTU)
外用薬の塗布量にはFTU(フィンガーチップユニット)という世界共通の指標が用いられます。大人の人差し指の第一関節に乗る量(約0.5g)が、手のひら2枚分の面積に対する適量です。顔全体であれば約1FTUが目安となります。塗布後は「ティッシュペーパーが肌に一枚張り付いて落ちない程度」のしっとり感が適切な状態です。