セイレーンとは何者か?人魚との違いやスタバロゴの由来を徹底解剖

セイレーンとは何者か?人魚との違いやスタバロゴの由来を徹底解剖

セイレーンとは何者か?人魚との違いやスタバロゴの由来を徹底解剖について見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。

セイレーンの意味をわかりやすく解説するならば、「ギリシャ神話に登場する、蠱惑的な歌声で航海者を誘惑して破滅させる海の怪物」です。英語のスペルでは「Siren」(複数形:Sirens)、古代ギリシャ語では「セイレーン(Σειρήν / Seirēn)」と表記され、語源には「紐で縛るもの」「引き寄せる者」という意味が内包されています。

美術品や現代のファンタジー作品では、上半身が美女で下半身が魚という姿で描かれるケースが大半を占めます。しかし、紀元前8世紀頃の古代ギリシャにおける出土壺絵や彫刻に記録されている姿は一貫して「女性の頭部と鳥の胴体・鉤爪を持つ半人半鳥」でした。

なぜ彼女たちは鳥の姿をしていたのか。神話学において広く知られる伝承には、冥界の女王となったペルセポネ(ペルセポーネー)にまつわる悲劇が記録されています。セイレーンたちは元々、豊穣の女神デメテルの娘であるペルセポネに仕える美しいニンフ(妖精)でした。ある日、冥府の王ハーデースがペルセポネを冥界へと強奪した際、セイレーンたちは連れ去られた主を探し出すために「大地も海も飛び越えられる翼が欲しい」と神々に祈り、鳥の姿を与えられたと伝えられます。

一方で、ローマ時代の詩人オウィディウスが著した『変身物語』などの異説では、ペルセポネが誘拐された際に助けようとしなかった不忠を咎められ、怒った母神デメテルによって醜い鳥の怪物へと姿を変えられたという罰の伝承も残されています。いずれの経緯にせよ、原典のセイレーンは海を泳ぎ回る存在ではなく、「海上の断崖絶壁や岩礁の上に留まり、飛来する獲物を見下ろす捕食者」だった事実が明確に示されています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。