カルーセル麻紀の人間性が最も如実に表れるのが、長年の盟友である黒柳徹子が司会を務める『徹子の部屋』への出演時です。闘病後の出演回では、トレードマークのウィッグを整え、洗練された装いで登場しながらも、病に倒れた瞬間の絶望感とそこから立ち上がった過程をユーモアを交えて明かしました。
番組内や自著で彼女が残した言葉には、幾多の差別や死線をくぐり抜けてきた者にしか持ち得ない凄みがあります。
「私はね、男も女も両方やったの。だから人生の面白さも苦しさも人の倍知っているのよ。病気になって身体が思うように動かなくなった時も『これも私の人生の続きだ』と思ったら、不思議と怖くなくなったわね」
病気を呪うのではなく、自らが背負う宿命の一部として受け入れるこの言葉は、多くの同世代シニアや闘病者から共感の声を呼びました。表面的なポジティブシンキングではなく、泥水をすするような現実に直面してきたからこそ放たれる言葉の重みが、視聴者の胸を打つのです。