祝儀袋の第一印象を決めるのが、のし袋表面のレイアウトです。伝統的な配置にはミリ単位の美意識が込められており、ご入学御祝表書きの正しい位置と名前のバランスを把握しておくだけで、受け取る側に端正で洗練された印象を与えられます。
水引を結んだ中央の結び目を基準とし、上段中央に祝儀の名目となる「名目(表書き)」を記します。入学祝いにおける定番の表書きは以下の通りです。
- 「御入学御祝」(最も格式が高く、汎用的な表現)
- 「祝 ご入学」(小学校入学など小さな子どもに親しみを持たせる表現)
- 「ご入学お祝い」(柔らかい印象を与える表現)
ここで注意したいのが、四文字の表書きです。「入学御祝」や「祝御入学」など漢字4文字の表記は、「四=死」を想起させる忌み数として縁起を担ぐ場では避けられる傾向にあります。そのため、「御入学御祝」と5文字にするか、「祝 御入学」のように空白を入れて3文字・2文字の区切りに見せる工夫が伝統的に行われてきました。
一方、水引の下段中央には贈り主の名前をフルネームで記します。文字の大きさは、上段の名目よりもやや小さめに書くのが全体のバランスを整えるコツです。連名で贈る場合は、格上・年長者を右側から順に配置し、最大3名までに留めます。4名以上になる場合は代表者の氏名の中央左側に「外一同」と添え、別紙の中包みに全員の氏名を明記するのが礼儀とされています。夫婦連名の場合は中央に夫のフルネームを書き、その左隣に妻の下の名前のみを並べる形が自然です。